- 2008-03-03 (月) 1:45
- 近況/メモ
仕事柄よくワークショップという場を受け持ちます。
今、力を入れているやりかたは、
クライアントや参加者とともに、
ワークショップという場をもち、
共通言語を作りながら、
対象となる企画、教材や展示施設の案を
もんで作る方法です。
ワークショップというスタイルは
参加者の主体性を重んじることのできる方法で、
優れている面は多々あると思います。
現在行なっているワークショップも、
各個人の率直な意見を全体に反映できるように
注意をはらって進行しています。
しかし、いくつか欠点があります。
そのひとつとして、
「アサーション」に関する問題点が挙げられると
最近常に思います。
「アサーション」とは・・・
人間関係の持ちかたには、大きく分けて3つのタイプがあります。
1:自分のことだけ考えて、他者を踏みにじるやりかた。
(アグレッシブ)
2:自分よりも他者を常に優先し、自分のことを後回しにするやりかた。(ノン・アサーティブ)
3:第1と第2のやり方の黄金律で、自分のこともまず考えるが、他者も配慮するやり方。(アサーティブ)
アサーションとはこの第3の人間関係の持ち方のことをいいます。
先日行なったワークショップの中でも、
特に目立ったのがノン・アサーティブな人たちです。
どうも、自分の意見が見えない、この場にいることへの
コミットが見られないという人たちです。
ワークショップ自体ははファシリテーターがこのあたりも察知して、
その場自体は円滑に物事を運ぶことも可能です。
しかしながら、このノン・アサーティブな人たちはもっと
根本的なところに問題を抱えていると思います。
つまり、ワークショップという場を何度開催したとしても、
ノン・アサーティブな人たちは、一向にその傾向が変わらないので、
あまり効果的な場をつくることができないのです。
ノン・アサーティブな人たちがほんの数時間、
同じ場を共有したとしても、ノン・アサーティブである
傾向が変わるわけではないことがその問題を引き起こしています。
ノン・アサーティブな人たちは、
日常的で、継続的な環境によってその性格が形作られています。
その人たちに急に変われといっても無理な話です。
開いた質問を投げ掛けて、自由な意見を求めることも可能ですが、
どこまで率直に答えるかは分からないところでもあります。
また、いわゆる日本的な、なんとなくこのあたりが着地点になるような・・・、
ぼんやりと進行する、といったやり方もノン・アサーティブに起因していると思いますし、
作為的にノン・アサーティブを決め込んでいる場合もあるので厄介です。
「主体的に取組む」ということが求められるワークショップは、
そもそもノン・アサーティブな人たちにとっては、いごこちの悪い場なのかもしれません。
ノン・アサーティブな人たちが場を形成している場合、
ノン・アサーティブでも安心して場にいていいんですよ。
ということを感じさせることができるワークショップが、
広義の意味でのワークショップなのかもしれません。
そのような状態があることを認知しながら、
アサーティブな場を作ることのできるカリキュラムをつくることも一つの解決策かと思います。
継続的なワークショップ・場づくりでは、
ノン・アサーティブな人たちも、少しづつアサーティブになっていけるような
時間の使いかたを考えてみようと思います。
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